ふと気が付くと朱雀は食堂へとたどり着いていた。
真っ先に目に入るのは、雅也と楽しく食事するあくあ。
――チクン
悲しみが込み上げる。
朱雀は二人から少し離れたところへと腰を掛けた。
「…謝るか。」
朱雀はつぶやいき食事を口に運んだ。
一方そんな朱雀を心配そうに見ているあくあ。
『ま、雅也。朱雀ちょっとおかしいよっ;普段あんなに上品に食べないよ;』
「相当落ち込んでるなー。分かりやすいヤツ。」
『私のせい…?』
「あくあちゃんのせいでは絶対ないから大丈夫。」
そうニコッと笑いかける雅也。
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