兄カレっ!!



ふと気が付くと朱雀は食堂へとたどり着いていた。


真っ先に目に入るのは、雅也と楽しく食事するあくあ。



――チクン




悲しみが込み上げる。


朱雀は二人から少し離れたところへと腰を掛けた。




「…謝るか。」


朱雀はつぶやいき食事を口に運んだ。



一方そんな朱雀を心配そうに見ているあくあ。

『ま、雅也。朱雀ちょっとおかしいよっ;普段あんなに上品に食べないよ;』


「相当落ち込んでるなー。分かりやすいヤツ。」


『私のせい…?』


「あくあちゃんのせいでは絶対ないから大丈夫。」


そうニコッと笑いかける雅也。