「お前さ、兄ってことに捕らわれすぎ。血は繋がってないんだぜ?」 朱雀はうーんと考えてはっとした。 「あれか?雅也は俺があくあに恋愛感情を抱いているって言いたいのか?」 「やっとわかったか!そのとおりだ!」 雅也はえらいえらいと朱雀の頭を撫でようとしたが手は寸前で止められた。 「ぷはははっ!何勘違いしてんだ!?俺はガキには興味ねぇさっ」 朱雀は目に涙を浮かべて笑っている。 それに雅也はムッとした。 「そのうちわかる…ガキはお前だって事がな。」 そう静かに言うと雅也は部屋から出て行った。