兄カレっ!!


「遅刻すっから行くぞ雅也。」


「え!?まだ全然いでででで!!わかった、行きますから耳を放して!!」


朱雀は雅也の耳を引っ張りながら玄関へと入っていった。


「まったく、いてーなぁ…嫉妬もほどほどにしとけっつーの」


雅也は小声で言った。

「はぁ?」


「あくあちゃんわりとモテモテだよ?彼氏なんてあっというまにできちゃうかもね。」


「…だからどーした。」


雅也は寛大にため息をつく。