『しっかし旅館なのにこの部屋は洋室でベッドが無駄にあるんだね』 「悪かったなベッドが無駄でよ…」 少し拗ねたように朱雀は答える。 「ここが洋室なのは訳があってな…ま、たいした事ねぇから気にすんな!」 『あ、うん。……あ、あのねっ朱雀!』 「何だ?」 朱雀も自分のベッドへと潜り込む。