兄カレっ!!


その様子を離れたところで見ている男が二人。

「おいおい、あくあちゃん野郎共に囲まれてるぜ?これじゃ挨拶にも行けねえ;」


そう言ってうなだれているのは雅也。


「後でいいんじゃねぇ?挨拶なんてさ。」


心底どうでもよさそうにあくびをしつつ答えるのは朱雀。

「心配しなくてもきっと…お、予想通りだ。」


雅也が顔をあげるとあくあがこちらにやってくるのが見えた。