その様子を離れたところで見ている男が二人。 「おいおい、あくあちゃん野郎共に囲まれてるぜ?これじゃ挨拶にも行けねえ;」 そう言ってうなだれているのは雅也。 「後でいいんじゃねぇ?挨拶なんてさ。」 心底どうでもよさそうにあくびをしつつ答えるのは朱雀。 「心配しなくてもきっと…お、予想通りだ。」 雅也が顔をあげるとあくあがこちらにやってくるのが見えた。