その朱雀の表情はひどく切なかった。


『ふぇッ…すざ、く、ごめなさッ…私…ばかぁ、で』


「…もぅ知ってる。」

朱雀は呆れたように微笑む。


『…朱雀ッこわかっ…たぁ…!!』


あくあは泣きながら走って朱雀に抱きつく。

朱雀はよしよしとなだめてやると急に思い出して言う。


「帰ったら首…ぜってぇしっかり洗っとけ!!」