【ありがとう。秀樹。ありがとう】

気がつくと私はベッドで寝ていた。
泣きすぎて目が腫れていた。
玄関で騒いでる。
覗くと、秀樹が…。
嘉穂が騒いでる。
『あんたのせいでお姉ちゃんの初恋が終わったの!!あんな昭和人から、モテ女に変身して、やっとあんたを見つけたのに…。
お姉ちゃんがどれだけ泣いたかわかってんの!?今更そんな気持ちで…!!ふざけないで!?』
「嘉穂…」
『お姉ちゃん…。秀樹がお姉ちゃんと話したいって…。話したい?泣いても知らないよ?』
嘉穂が泣いていた。
私と秀樹は公園に行った。
秀樹『夢、ごめん。俺昨日ダチから夢の過去全部聞いたんだ。俺も夢をすきだった。でも…訳があるんだ…。』
「訳?」
『俺…心臓病なんだ…多分後5ヶ月保たない。医者に言われた。だから夢と付き合ってもどうせ俺、夢を泣かせるだけなんだ…。』
「バカっ!秀樹のバカっ!振られて泣くより、5ヶ月付き合って終わる方がよっぽどいいわよっ!アホ!バカっ!」
『夢…。』
「あたし、5ヶ月でも秀樹と一緒に居たい!!短い間でもずっとずっと一緒に居たい!!」
『夢…こんな俺を選んでくれて…ありがとう…』

そして、私達2人は5ヶ月つきあうことになりました。秀樹が亡くなるまで幸せな時間を秀樹にあげるんだ!!
親にも嘉穂にも友達にも、秀樹の事全て言いました。