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長い夢の終わりのその向こうに

ひとつひとつ僕らは離れていく…
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「健吾…」

「何??」

「私ね…見ちゃったの…」
「何が?」

「健吾と…美有ちゃんを…」

「あぁ…あれかぁ…」

「あれはなんなの?」

「相談受けてただけだよ?」
僕は嘘をついた…
確かに相談だけのつもりだった…
でも美有ちゃんは…
僕にキスをした…
だからあの日から紗羅の態度が違ったんだ…
「キスっ…してたじゃん…っ」

「……っ」

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言葉でうまく伝えきれない想いを
残したままで涙だけ心に散った…
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