激しさを増すキスに


あたしの心臓が反応する





ドクン、ドクンと


大きな音で、反応する






体中が、燃えるように熱い




頭の芯が、グラグラする




もう何も、考えられない







そしてあたしは、意識を手放した――





意識が飛ぶ瞬間





「ごちそうさま」





そう、乾いた声で


妖しく笑うヤツ












こうして



あたしのファーストキスは




正義のヒーローなんかと勘違いした


悪魔に



奪われて消えた――