『あ・・・、


なんか、お礼・・・っ!』






って、言っても・・・。



あたしが手に持っているのは、部屋に残っていた


ほんの少しの荷物が入ったバッグ・・・。




なんもお礼できねーー!!!



パニくるあたし。






そんなあたしを悟ったのか





「別に、お礼なんていいよ。


たいしたことしてないし!」






あ、あなたは神ですかーー!!?


どんだけお心広いんですか!?


どんだけ器が大きいんですか!!



あたしは感動して、


涙がちょちょぎれそうだよっ!!






『たいしたことなんて・・・っ!!


ちゃんとお礼しますから!!』







お礼といっても、どうすれば・・・。



悩むあたしにイケメンくんは言う。