「行ってきまーす!」
次の日あたしは意気込んで学校へ行った。
(よーしっ!お姉ちゃんが言ったように頑張ってみよっ。
少しは仲良くなれるかもしれないもんっ!)
あたしは学校まで走りながら小さくガッツポーズをしていた。


「あず、おはよー。」
「おはよー、アサミ!」
「聞いてよ、あず。今日の体育、外なんだってー。」
「本当!?外でなにやるのかなっ?」
「ずいぶん嬉しそうね?あず…。」
ワクワクしながら聞くあたしに、アサミは呆れたように腰に手を当ててため息をついた。
「あたし体育好きだもん。」