その後、龍とあたしは順調に回復していき退院した。
あの後、病室を抜け出したあたしはこっぴどく怒られた。
あたしの不安が消えることはなかった。
だって、龍のお見舞いに何度も朱音さんが来るから・・・・。
龍も嬉しそうな笑顔で笑ってる。
でも、あたしは怖くて病室に近づけない。
そんな日々が続き、退院した。
退院の日、出口に朱音さんの姿が見えた。
龍は、即座に気づいて「悪いな!」そう言って微笑んでいた。