――――翌日、
私はいま職員室の前。
昨日は私を見つめ直した。
やっぱりテニス部には入る決心をしたんだけど…
まだちょっと不安だ...
「あ、小川先生!」
「相田さん。結局どうした?」
「入りたいです。テニス部!というか、入らせてくださいお願いします!」
「うん、じゃあこれ。書いてきてね。」
気づいていなかったけれど、小川先生の手にはいつの間にか、入部届が握られていた。
「はい!明日持ってきます。」
「良い顔してんじゃん。」
最後の小川先生の一言には、微笑みと共に優しさが感じられた。
いまでもかすかにその記憶は頭の中に残っている。

