タクシーを捕まえるまで走り続けた。 「すみません!!成田空港に九時までに!!」 「はい…。しかし混んでいるので遅れるかも…。」 「良いから走り出せよ!!」 やる前から諦めてんじゃねぇよ!! ギリギリ三十分前に着いた空港。 「ちょっと待ってて下さい!!」 「は、はい!!」 俺は珠莉を探しまくった。 くそっ…。どこにいるんだよ!! 国内行きのゲートに行ってみると見慣れた後姿…。