ママはそう言ったけど、私はママ以外には言うつもりはなかった
パパには娘は傷物とかかわいそうな子とか思ってほしくなかった
翔ちゃんもきっと自分が一緒に帰らなかったから…って自分を責めてしまうと思うから…
「ママが言ってる事はよくわかる。でもこの事はママと私だけの秘密にしてほしい。」
ママは少し考えたけど、わかった。って悲しそうに笑いながら言った。
ごめんね…ママ。
「でも病院だけはきちんと行きなさい。明日ママがついてくから。」
「わかった。ごめんね、ママ。」
「もういいから…梓は悪くない。もう忘れようね。」

