私の胸にはいろんな傷やあいつらにつけられたキスマークなんかがたくさんついていた…
「梓…っ!辛かったわね…とりあえず中に入りなさい」
ママも泣いてしまった…
ごめんなさい…私は傷物の娘になってしまって…
リビングでママに抱きしめられると、私は悪くないってわかってるのに何故だかものすごい罪悪感に襲われた
時間がたち、落ち着きを取り戻しはじめた
ママに私を襲った出来事を言える精一杯で伝えた
ママは良く言ってくれたねって泣きながら私の背中をさすりつづけてくれた…
「今日は翔君とは一緒じゃなかったの?」
「うん。先輩とミーティングがあったみたいで先に帰ってきたの…」
「翔ちゃんにも気をつけて帰れって言われてたのに…私が油断してたのが悪かったの…」
「梓…この事はパパや翔君には?ママは梓が言わないで欲しいなら…」
「でもね、苦しみや悲しみはみんなで背負えばいくらでも軽くなるよ。きっとパパや翔君もこの事が原因で梓から離れてくなんて事は絶対にないから…!」

