「あ……」


里沙と先に目が合ったのは藍だった。


「アハハッ…ん??藍どうしたの??」


愛菜は笑うのをやめて藍を見た。


「んー??…あれ??
あの子って里沙ちゃんじゃん!!」


茜は里沙を見て笑った。


「え…何で知って―……」


「恭華達と仲良い子でしょー??
恭華言ってたもん。
良い子らしいねー」


愛菜と藍の頭は混乱していた。


里沙が―……


あの恭華と梨子と――………??


「愛菜??」


ボーッとしていると藍が話しかけてきた。


「……へッ??」


「里…里沙が…」


藍の視線の先を見ると、微笑んでいる里沙が手招きしていた。


「り…里沙……」


「茜は待ってるね!!」


「え…」


「なんか悪いし……
早く行ってきなよ!!」


茜は笑って愛菜と藍の背中を軽く押した。


「う…うんッ…」


「行ってくる…ね。」


愛菜達は里沙の元へ歩いて行った。