「勉強はかどってる?」


『うーんボチボチ。こう寒いとさ、脳みそ固まっちゃうよ。』


「そう?あたしは覚醒するようなかんじがするけどな。

寒いのニガテ?」


『うん、ニガテ。夏に外で走り回るほうが好きだ。』


「あはは、井上くんって犬っぽいもんね。
夏生まれ?」


『アタリ。夏真っ最中の8月。
内田さんは1月とか?』


「実はあたしも8月生まれなんだ。」


『へ~意外だね。色がすごく白いから冬生まれかと思った。』


「あーコレは生れつき。不健康そうに見られてヤなんだけどね。」


『そうなの?透き通るみたいですごくキレイだと思うけどな。』


‥またそんなストレートに。



少し熱くなったほほをなでると


井上くんはクスリと笑った。