「だるいあついだるいあついだるいーーー」

「美紗うるさい」

苦笑いで夏帆が呟いた。

「は~い」



ピンポンパンポーン♪

《3年1組の皆さんは今すぐ、体育館に来てください》

「ん?なんだろ?」

「さぁ成績のことじゃないの?このクラス一番平均点低いらしいから」

「あ~なるほど。まぁとりあえず行ってみよ」

「うん」

走って体育館に向かうと先生たちはみんな泣いていた。

“ウチらそんなに点低いのか~”

と一人で思っていると舞台に校長が上がってきた。

校長だけが笑顔だった。