クラス中が一瞬しーんとして

次の瞬間、クラス中が笑い出した。

“ぶはwwちょーウケるw”

“ヒーローぶってるしw”

顔が熱くなるのが分かり、

佳菜の手を引っ張って教室を出た。

しばらく廊下を歩いていると

「石川さん。ごめんね」

小さく佳菜がいった。

「いいよ。気にしないで」

私は優しくいった。


屋上に着くと同時に、チャイムが鳴った。

「どうする?石川さん…」

佳菜が心配そうに聞く。

「もういい。ここにいよう。」

屋上の床に寝転ぶ。

「わかった」

そう言って佳菜も一緒に寝転んだ。