小5のころのこと

“さっさと死ねよ~”

“つーかまだ生きてんの?”

“きもー”

毎日のようにクラスメイトが

暴言を吐かれていた。

野村佳菜。

彼女は毎日毎日、暴力、暴言を吐かれていた。

そのころの私はクラスに馴染めず、

いつも教室の隅で本を読んでいた。


そしてその日も、

“死ね、ブス”

佳菜は髪を引っ張られて、腹をけられていた。

その光景に耐え切れなくなった私は思わず、

「いい加減にしなよ!!いじめなんかしてて楽しい!?野村さん嫌がってるじゃん!!」

叫んでしまった。