信用ゲーム


「じゃあ1番、青木佐奈」

体育館がしーんとする。

「おい!青木佐奈!!」

校長が怒鳴った。

みんなが佐奈のほうを見ると佐奈は

目から涙を流し、

鼻からは鼻水をたらし、

口からはよだれをたらして

ぼーっと天井を見つめていた。

「青木佐奈?行かないのなら殺すぞ」

佐奈は“殺す”という言葉に反応したのか、

我に返り、体育館を走って出ていった。

「次、2番、石川優美」

優美は無言で立ち上がり、体育館から出て行った。

そしてついに

「13番、佐々木夏帆」

夏帆の番になった。

夏帆はゆっくりと立ち上がった。

その瞬間私の膝に何かが飛んできた。

見てみるとそこには小さな紙があった。

夏帆のほうを見ると夏帆はこっちを見ながら

ウィンクをした。

「14番、白石美紗」

さっき夏帆からもらった小さな紙を握り締め、

ゆっくりと体育館を後にした。