「SCUって・・・誰だよ?」



家の中に入り、
「おかえり」
という母に応えることなく、二階にある自分の部屋へ急ぎ足であがってゆく。


「ちょっと健太郎!」


怒鳴る母親の言葉なんて今の健太郎には聞こえていない。

頭の中は手紙のことでいっぱいだ。


部屋についた健太郎は、カバンをベッドの上に放り投げ、手紙を開けてみた。

中身をみれば何か分かるかもしれない。



─────

御國 健太郎が
SCUに入隊することを
ここに許可する。


SCU本部総長
 ハーネス・ベル

─────



「何なんだよこれ・・・」


手紙を見つめながら停止している健太郎だったが・・・