────10分後、やっとのこと不良たちに解放された。
結局金は取られなかったものの、明日5万持ってこいとのことだ。


「あーあ、やってらんねぇ」


そんなことをブツブツ言いながら歩いていると、いつの間にか家の前に到着した。


「郵便郵便〜」


さっきまでのことも忘れて、いつものようにポストの中を覗き込む。
中には1通の手紙がぽつんと入ってあった。


「おっ♪」


ポストに何かしら入っていると、少し嬉しい。
それにちょっとわくわくする。

宛名には御國 健太郎様と書いてある。


「おれ宛てだ!」


しかもその手紙が自分宛てだと、嬉しさもわくわくも倍増する。


「誰からだ〜?」


手紙を裏返してみる。


「S・・・C・・U?」