「じゃあなー御國」

「おう!また明日な」


学校の帰り道、友人の彰と別れ自宅へと急ぐ。


・御國 健太郎
└16歳
└高校一年生
└頭は中の下
└運動神経はそこそこ
└好きなものは特になし。

└嫌いなものは・・・不良。


「よお。」


左の細道から現れた三人の男たちが行く手を阻む。


一人は黒い髪をした180はあるであろうひょろ長い男。

もう一人は金色モヒカン頭のデブ。

そして真ん中に立っているのは、茶髪でツンツン頭の男だ。
今にも顔に〔リーダーです〕という紙が見えそうだ。


「(まただ・・・)な、何か用?」


心の中では呆れつつも、すっとぼける。


「何か用だ〜??」

「わかってんだろ?」

「金だよ金。」


ガリガリ→デブ→リーダーという順で口を開く。
いつもながらむかつく連携プレー(?)だ。

この典型的な不良グループ三人組は、おれが高校に入学してから同じクラスになった、クラスメイトというやつだ。

この一年間、なにかとつっかかってくる。