「こちらでお待ち下さい」

「広〜・・・」


部屋へと案内された健太郎は、そのあまりの広さに驚いた

下は全部畳で埋めつくされており、いかにも和風な感じであった


「ここに座っとけばいいのかな?」


健太郎は部屋の真ん中に置かれた一枚の座布団を見つけ、その上に座った


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健太郎が部屋に案内されてからもう10分は経ったであろう

一向に人の来る気配はなく、健太郎も退屈になってきた


「ヒマだ・・・」


そんなことをつぶやきながら腰をあげたかと思うと、辺りを探索し始めた

周りにはこれといって気をひく物はなかったが、健太郎は真っ先にあるものに向かった


「写真かぁ」


健太郎が向かった先には、2メートルほどの高さの壁にある額に入れられた写真だった

写真は全部で数十枚

右の方にある写真がカラーなのに比べ、左の方の写真は白黒だった