ごめんね。でも嬉しかったよ

もうすぐゴール。

あぁ、二位だ。

『頑張れー!!』

気が付くと、私は頑張れと言っていた。

私の声に気付いたのか、彼はフッと笑った。

そしていきなりスピードを上げた。

彼はぐんぐん差を縮め、後少しで一位!

そして一位の人を抜かし一位でゴール!

こんな…漫画みたいなことってあるんだ。

漫画みたいに、彼はカッコイイ。

『すげぇーだろ?』

うん。

すごいよ。

『ありがとう…。君は優しいね。』

そういうと、彼は言った。