続きはご想像におまかせします

「デートしない?」

遠慮がちに聞く、明美。

「するわけねぇだろ。」

「……だよね。」

どうでもいい。

本当に、それどころじゃないんだ。

「龍一!」

明美は涙を流した。


……なんで?

俺が泣かした? めんどくせぇな。

「ウチ、彼氏欲しいから龍一といるんじゃないし、
見栄張って付き合ってるんじゃない!」

……んだよ急に。

「ごめん。

ウチ、何言ってんだろうね。

……龍一に話したいことがあるの。

迷惑承知で……メールするから。」

……?

「バイバイ。」

よくわからない。

明美も早退したのか?


つか、んなことよりカズゥ……。


俺は歩き始めた。


今まで築き上げてきたものが、一瞬で崩れた。

そんな感じ。

『コイっちぃ』って呼んでほしかったし、
全部話してほしかった。


……傷だらけってことは、殴られたのか?

誰に? 卒業生? 無関係の不良? それとも同級生?

……! 俺に何も話せないのは、俺のせいで殴られたから?

……まさかな。

でも、俺がカズゥに信用されてねぇなんて、
どうしても信じられない。

たとえ『親友』とかそういんじゃなくたって、
何も話してくれないなんて……んなの、カズゥじゃない。

おまえに秘密なんか似合わない。

そう、いつもおまえは、
何でもしゃべってたじゃんかよ。

テストの結果だって、
自分の欠点だって……。