あぁ疲れた。
俺は大の字になってベッドに横になった。
先進国女ほど恐ろしい奴はいない……。
そんなことを考えながら。
ピロリロリン――。
ケータイが鳴った。メールだ。
『コイっちぃ、古川とのデートはどうなった?』
和人(かずと)からだった。
『コイっちぃ』っつのは、
俺のニックネーム。
全然気に入ってねぇけど。
和人っていうのは、サッカー部の部長で、
かなりいい奴。
俺は『カズゥ』って呼んでる(多分向こうも気に入ってないと思う)。
まあ、恥ずかしくてあんま言えないけど、
俺の『親友』……かもしれない。
勉強できねぇし、俺ほどかっこいいわけでもねぇ(わりぃ、許してくれ、カズゥ!)けど、
サッカーとモテ度は俺より二パーセントぐらい上。
まあそんなとこだ。
『死んだよ、俺。』
俺は返信した。
『どういう感じに?』
『なんか向こうがベラベラしゃべって、
俺は聞くだけぇみたいな。』
『別れちまえばいいのに。』
『だよなぁ。』
『そういうことは考えてない?』
『いや、考えてるけど……』
『古川が怖いっ?』
『まあ。』
『そっか。あ、わりぃ、俺風呂行ってくるから、また後で。』
『おぉ。』
俺はケータイを閉じてまた大の字になった。


