続きはご想像におまかせします

「どぉしたの?」

あたしは苦笑いで問い掛けた。

「なんか、よくわかんない。

よくわかんないから笑うしかない。」

笑いながら答える太田。

本気で笑ってるんじゃないと思うけど。

「……ごめん。」

あたしはそう言ったつもりだったけど、
彼には聞こえなかったらしい。

「なんか、かっこよかったよ。

島村さん、学園ドラマの主人公みたいだった。

ありがと。」

太田のクスクスは照れ臭そうな笑みに変わった。

でも、多分演技だと思う。

「あたし、学校休んだんだ。」

あたしは真顔で言い切った。


太田は首を傾げた。

「今ね、恥ずかしい話……
あたし、いじめられててさ……。」

「大丈夫?」

「あたしは平気なんだけど……」

「……?」

言いたいことが伝わらない。

『太田の気持ちがよくわかったんだ。

あたし、ひどいことしたね。ごめん。』――そう言いたい。

それだけ。

言えない理由なんてないのに、
口は縫い付けられたように開かない。


とにかく何か言わなくちゃ……!