「学校サボリン?」
さっきの金髪男達の声が聞こえた。
あたしへの声じゃない。
あたしみたいに学校サボってここに来てる可哀相な子が、
彼らにいじられてるっぽい。
あたしは、仲間探しの感覚で声のする方向へ歩いて行った。
すると、ユーフォーキャッチャーの後ろに、
見覚えのある奴がいた。
めっちゃいじられてる。
「何ぃ?
君、中学生でしょ?
いじめられてんの?
俺達さぁ、助けてやるよ。」
彼の肩に手をかける金髪男。
「いえ……違います。」
パニくりながらなんとか声を絞り出す少年。
次の瞬間、あたしはハッとした。
『太田悟(おおたさとる)』――。
二年一組の不登校。
なんで不登校になったかって?
あたしがいじめたから。
……『ごめん』……。
今更、罪悪感に襲われた。
あたし、今までこんなひどいことしてきたんだね。
あたしの空っぽの頭では理解できない複雑な気持ちが、
ぐっと込み上げてきた。
『ごめん』――言葉にできるのはそれだけ。
でも、それだけじゃない。
あたし、今ならあんたの気持ちわかるからっ!
ガタガタ震えるあたしの足。
なんで震えてんだかなんてよくわかんない。
バカだから。
今、バカなあたしにできることって?
もう、何だっていいじゃんっ!


