ふと気付いた時、
この部屋に島村花はいなかった。
そして、僕は愛里と向かい合ってた。
「悟、今ね。
あの女の子、誰かに告白されてるよ。」
愛里にそう言われて、
ビクッとした。
「……。」
何も返せなかった。
「あたし、見えるんだ。
幽霊だからさ。
……あの女の子、
申し訳なさそうに断ってる。」
「……。花ちゃんの相手って?」
「『吉澤』って人。」
「『吉澤』?」
確か、島村花をいじめていた奴だ。
なんていう展開だ……?
「不思議だね。」
「え?」
「あの女の子は悟が好きで好きでしょうがないのに、
吉澤って人に好かれてる。
……悟はどうなの?
あの女の子に好かれてるけどあたしが好き?
それとも、あたしに好かれてるけどあの女の子が好き?」
究極の選択……。
もうめんどくさくなってきた。
くだらないとさえ思えてきた。
「じゃぁ、もうこうしない?
もし悟の好きな人があたしなら、
あの女の子は死ぬ。
もしあの女の子が好きなら、
あたしは本当にこの世から消え去る。
……和人にやってもらえるから。」
ドクン――。
「ま、あの女の子が死んだら大問題だね。
その点、あたしは一回死んでるから消えようが消えなかろうが誰も何も思わないけどさ。
さぁ、どっち?」
……怖い……。
♂続きはご想像におまかせします♂


