続きはご想像におまかせします

宣戦布告からまだ数日しか経ってないのに、
あたし、もう負けた。

いじめられっ子の誕生って、
こんなにあっという間だったっけ。

やっぱ、悪者って倒されちゃうんだ。

それが普通だよね。

特別なことする才能なんて、
あたしにはないよね。

……もうわかったから。

あたし、負けたから。もうやめてっ!


叫びたい。

でも、声なんて出ない。

壊れたリコーダーみたいに、
空気の音が出るだけ。

なんで……?

「邪魔だ。席着け。」

担任に背中を押された。


もう終わり。

命綱を斬られたみたいに、
あたしは落下した。

思い知らされた。

あたしを繋いでた命綱って、
細くてもろくて……一本しかなくて……一本なくなったら……
もう落ちるしかないんだ。

あたし、羽なんてついてないし。


信頼されてないし、勇気なんてないし。

……。


息が止まりそう。

呼吸困難。

つらい。

なんとか席についたけど、
脳がなくなっちゃったみたいに感覚がない。

目が見開く……足が震える……息ができなくなる……助けて!


時間がものすごく長く感じられた。