なぜか、僕の頭の中はあのサイトのことでいっぱいだ。
と……
「ただいま。」
お母さんが疲れた声を出して帰って来た。
「あら、この成績表は……あんたのだね?」
「まぁね。」
「すごいねぇ。
このまま行けば指定校推薦も夢じゃないんじゃない?」
「ま、来年の話だから。」
「も、ホントに感動しちゃうんだから。
お父さんもお母さんもあんたに人生捧げてるようなものなんだから。」
……。
お母さん、僕が真上の部屋にいるって知ったらどんな顔するだろうか。
案外何も感じなかったりするか。
そう……僕なんて見えてないもんね。
「悟は?」
姉ちゃん……。
聞かなくていいよ、
そんなこと。
「悟?
あぁ。どうしちゃったんだかねぇ。
あれだけ何でもできたのに、
急に不登校だなんて。
我が家のトラブルメーカーだね。
静かに迷惑かけてるような。」
……。
そういう風に思ってた……?
「……あたし、悟の保護者になるよ!」
姉ちゃん?
「何言って……」
「お母さんもお父さんも、
悟をどうにかしようだなんて思ってないでしょ?
だったら、あたしがなんとかするよ。
かっこいいこと言うつもりないけどさ、
あたし、あいつのこと好きだし。」
『ありがとう』……と言うべきなのだろうが、
今の僕にはそんな勇気はない。
この部屋飛び出して、
二人の会話に入る勇気もね。
「そぉ。」
お母さんの素っ気ない声。
一瞬で姉ちゃんを軽蔑したような声。
僕の口からため息が出た。


