「藤野! ねぇ、話して!
全部教えて! この本のこと!」
あたしは藤野の目の前に『幸せになる方法』を持って行った。
「だからぁ、
俺が宇宙人だって信じてくれなきゃ教えられないっつってんじゃんかよ。」
あたしとは正反対に、からかうように言う藤野。
「なんでそんなこと信じなきゃいけないのっ?」
「本当のことだから。」
……え? は? 何?
意味わかん……
「先に解説した方が信じてもらえるか?
じゃ、残念だけど全部話すか。」
藤野は頭をボリボリ掻いてニヤッと笑った。
「何言ってんの? ふざけてんでしょ?」
「ハァ……普通信じるだろ?
こんなに非現実的なことが続けば。
だいたいさ、なんで現実的なことしか信じないわけ?
この世の中、何が起こるかなんてわかんないよ?」
「……。」
「俺さ、宇宙人だから、何でもできんの。
極端なこと言えば、この地球を消すことだって。
わかる? いもしないじいちゃん作ることも、
犯罪者に自分を襲わせることも、
本に魔法かけることも……全部できるんだよ。」
ドクン――。
あたしは急に怖くなった。
藤野の言ってること、嘘じゃない。
そんな気がしてきた。
「なぁ、絵里。」
こ、来ないでよ……!
♀続きはご想像におまかせします♀


