「子供はまだ作らないんですか?」


「欲しいんですけど、私を子供に取られるから駄目だって大河が言うんですよ。」


「大河メロメロだな。信じられねぇ〜。」





梨珠のせいで、俺すごい恥ずかしい奴だ。





ほんとに女優になった方がいいと思い進路面談の時、是非薦めてやろうと真剣にそう思った。





「珠梨さんは、モデルとかに興味ないんですか?」


「ないですね。」


「勿体無いですよ。身長も高いし、スタイルいいし羨ましいな〜。」





理佳ちゃんの言う通り勿体無いとは俺も思うが、世間に自分の妻の名を知られて欲しくない。





「スカウトとかされた事あんの?」


「ありますけど、大河がヤキモチ妬いちゃうんで全て断ってます。」





スカウトされたという時点でヤキモチ妬いてる。





高速に乗った俺達は、パーキングエリアで休憩して、再び車を走らせた。





今度は、慎也が助手席に乗り、梨珠は後部席に座った。





慎也にナビを設定してもらい、ナビ通りに進んで行く。





梨珠は理佳ちゃんと楽しそうに話してる。