けど、毎日のように見てたらなんとなく似てるって思ったり、声でバレるかもと心配になる。





「明日、俺の妻として初めて会うだろ？挨拶どうすんの？」





このまま、小野寺梨珠って言ったら即バレるがそんなバカは言わないだろう。





「逆に呼べばいいんじゃない？珠梨って。」


「怪しまれるだろ。」


「じゃあなんて呼ぶのよ。」





そう言われると、適当な名前が出てこない。





「珠梨で決定。」





結局、逆から呼ぶ事にしたが梨珠は相変わらず大丈夫だと言うけど、俺は前日からドキドキしてる。





万が一バレるような事があったらどうしようと、本気で心配する俺の隣で梨珠はスヤスヤ寝てる。





遠足を前日に控えた小学生みたいに夜は寝れない。





サイドテーブルに手を伸ばし、携帯を見ると深夜2時を過ぎてた。





目を瞑ってみたが心配事が多すぎて、余計に気になって目が冴えてしまい仕方なくベッドを出て、キッチンに水を飲みに行く。





フゥーっとため息を吐き、寝室に戻る。