SHRは合併したから、お互いを覚える為にも自己紹介をした。





Zクラスは優秀だと聞いてたから、どんなガリ勉達かと思ったけど、特別クソ真面目な生徒なんかいなくてみんな普通の高校生。





うちの高校だった奴らも多々いるが、ここ生徒よりちょっと派手なせいか浮いている。





SHRが終わった後は体育館で集会があるから移動すると、体育館は生徒で溢れかえっていた。





クラス委員の呼びかけで並び始める生徒達。





ステージを見ると姫専用の椅子が準備され、体育館に並んだ生徒を見てると、真ん中には真っ直ぐに空いた間がある。





「なんで真ん中開けてんだ?」


「姫道だから。」





姫の通る道って事か?





集会の始まる時間に近づくほど、生徒達は静かになっている。





「起立!」





先生の言葉に立ち上がり後ろを見る生徒達。





前見ろよ。と思った瞬間、悲鳴に近い声が飛び交い視線だけ後ろに向けると姫達が入ってきた。





『キャア――――!!梨珠様―――!』


『キャ――――!!姫様―――!』


『姫―――!』