梨珠の愛してる人は俺の存在知ってたのか?





見知らぬ男と結婚させられた梨珠をどう思った?





「そいつと結婚したかった?」





そう言った俺に、目を見開き笑い出した梨珠。





「真剣に聞いてんだ。」


「ごめん、ごめん。ビックリしちゃって……残念ながらその人とは結婚出来ない。」


「は?好きなんだろ?」

「好きだよ。けど法律で決まってるから無理。」





相手が結婚してるって事か?





昨日のバーでも梨珠は不倫関係にあった……じゃあ、ソイツともそういう関係?





俺へのプレゼントは男からだったら気持悪くて使えない。





「勘違いしてるところ悪いけど、プレゼントの主は男じゃない。愛してる人って言ったから男だと思ったんでしょ?違うわ。」


「女なのか?」


「そう。また変な勘違いされるのも嫌だから言うけど、それは私の母親から大河へのプレゼント。」




愛してる人ってのは母親だったのか……変に言われて勘違いしまくった。





「へぇー、お礼言わないとな。」

「それは無理。お礼は私が言ったから気にしないで。」