「シャワー浴びて来たら？服は棚の上に置いておくから。」





上半身を起こすとそう言われ、女はキッチンに向かい俺はベッドから出て風呂場に向かった。





風呂場のドアを開けると女から匂う甘い香り。





風呂の中の棚にはピンクのボトルが４本ありシャンプーにトリートメント、コンディショナー、ボディーソープ。





１本のボトルを手に取り見てみると“ＬＯＶＥ ＰＥＡＣＨ”と書かれているだけで、製造元や販売元、原料など一切書かれていなかった。





あの女から香る甘い匂いは桃の匂いのするこのアメニティーだった。





シャワーを浴びると棚の上に男物の服が置いてあり、それに着替えるがなんだか違和感を覚えた。





それがわからないまま風呂場を出てリビングに向かう。





「サンドウィッチだけどいいでしょ？」


「ああ。」


「座ってて。」





ダイニングテーブルを差され、椅子に座ると目の前にサンドウィッチの乗った皿、コーヒーを出される。





いただきます。と言いサンドウィッチを一口食べるが普通に美味しい。