「俺の横に停めてある車すっげぇ高いやつだ。それにところどころ高級車が停めてあるし。」


「へぇ〜、そんなに高いの?貰い物だから知らなかった。ここの5台の車は私の。」





平然と言い放つ女に少しばかり驚いた。





俺と1歳しか違わないのに5台も高級車を所有していてしかも貰い物………これだけ美人だったらパトロンがいても不思議じゃないか。





エントランスを歩くと扉の違うエレベーターが一機あり、促されそれに乗り込むと女はカードを取り出しスライドさせた。





扉が閉まるとエレベーターは上昇を始め、暫くするとゆっくり減速しやがて止まる。





エレベーターから降りると閑散としていて、ドアが一つしかないところを見ると1フロアに1世帯のマンションのようだ。





「このフロアすべて私の家。」





再びカードを取り出し、鍵を開けどうぞと促され中に入る。





家の中は白を基調とした、広いリビングには白いソファー、ガラスのテーブル、50型ほどの薄型テレビしかなくて女の割にはシンプル過ぎる部屋だった。