小悪魔ハニー

「始めてにしてはよく出来てるじゃない?」





掃除も洗濯も一通り終わり、疲れ果てソファーに座ってると壁に寄り掛った梨珠がいた。





「おお…。大変なんだな。」


「慣れてきたら大変とは思わないわよ。」





そう言ってるけど、やっぱり大変だし疲れる作業。




「洗濯や掃除がこんなに大変なんて知らなかった。今まで任せっきりでごめん。これからは休みの日とか手伝うから。」


「うふふ…。昨日から変よ?無理しなくていいわよ。私達生徒はただ座って授業を聞くだけだけど、教師は色々と仕事があるでしょ。それに帰る時間も遅いんだから休日は文字通り1日体を休めなさいよ。」





調子狂う………。“毎日大変なんだから私の大変さが分かった?”みたいな事を言われると思ったんだけど…なんか優しくない?





優しいと後が怖いんだけど……。





「あっ熱下がったわよ。36度代だから平熱ね。」





手に持ってる体温計をヒラヒラさせながら俺の横に座る。





渡された体温計を見ると本当に下がっていた。





「今日はありがとう。」





お礼と共にキスした梨珠は更に怖い。