学校に着いたばかりなのに既に帰りたい。
たかが風邪。
たかが風邪なのに心配でたまらない。
「おはよう。」
「おはよ。」
「どうした?元気ねぇじゃん。」
「嫁が風邪なんだ。」
朝の職員室はほとんどの先生がいるから小声でも梨珠の名前は出せない。
「心配だな、帰りたくても帰れねぇしな。」
「ああ。」
そうなんだよな・・・帰りたくても帰れない。
不便な仕事。
午前中の授業は全くと言っていいほど出来なかった。
ボーっとし過ぎて生徒には不思議がられるし、書き間違えるし、授業に行くクラスを間違えるしで散々な午前中。
昼休みのチャイムが鳴り、梨珠に電話をかけた。
「ん、はい。」
「もしもし?俺だけど、どうだった?」
「風邪だったわ。」
「熱は?」
「39度ちょっと。」
高熱じゃないか!
「大丈夫、じゃないよな。帰ろうか?」
「大丈夫よ。薬飲んだし、大河が帰って来るまで寝てるわ。仕事頑張って。」
そう言われると頑張るしかないじゃないか。
たかが風邪。
たかが風邪なのに心配でたまらない。
「おはよう。」
「おはよ。」
「どうした?元気ねぇじゃん。」
「嫁が風邪なんだ。」
朝の職員室はほとんどの先生がいるから小声でも梨珠の名前は出せない。
「心配だな、帰りたくても帰れねぇしな。」
「ああ。」
そうなんだよな・・・帰りたくても帰れない。
不便な仕事。
午前中の授業は全くと言っていいほど出来なかった。
ボーっとし過ぎて生徒には不思議がられるし、書き間違えるし、授業に行くクラスを間違えるしで散々な午前中。
昼休みのチャイムが鳴り、梨珠に電話をかけた。
「ん、はい。」
「もしもし?俺だけど、どうだった?」
「風邪だったわ。」
「熱は?」
「39度ちょっと。」
高熱じゃないか!
「大丈夫、じゃないよな。帰ろうか?」
「大丈夫よ。薬飲んだし、大河が帰って来るまで寝てるわ。仕事頑張って。」
そう言われると頑張るしかないじゃないか。

