小悪魔ハニー

家に帰る車の中でも一言も話さない。





変な空気…。





何か話そうと思うけど、話題がないから何話していいかわかんねぇし…。





「ねぇ…。」


「ん?」


「お父様の後を継ぐ気はなかったの?」





なんだ唐突に…。





「全くなかった。」


「どうして?」


「兄貴達が継ぐって分かってたし、親に用意して貰った仕事をするのが嫌だった。」





社長なんて俺には合わない。





それに、大人になってまで決められたくなかった。





自分のやりたい事をして好きな職業に着きたかった。




「それも意外。」





また!?





「なんでだよ。」


「最初に大河を見た時、バカで我儘な息子だと思ってた。お父様に結婚しなさいと言われた時、心底嫌だったわ。」





すっげぇ失礼じゃね!?





しかも心底嫌って最悪じゃん!





「でも、それは私が勝手に思ってた事で実際は違ったからよかったわ。女癖悪かったけど、結婚してからみんな切ったの知ってたし本当は真面目なんだと思った。」





褒められてんの?





チクッとするとこあるけど…褒めてる?