そんな泣きそうな顔しないでくれないか?





義理でも躊躇ってしまう。




「ありがとうな。」





告白の返事も出来ない。





本命は絶対貰えない。





ごめんだけど、梨珠以外からは貰いたくないんだ。





「結構貰ったな〜。」


「お前こそ人の事言えねぇだろうが。」





慎也も結構貰ってる。





デスクの横には紙袋が2つ掛けてある。





「お前さ〜どうやって持って帰んの?」





結婚してるし、貰う事なんてないと思ってたんだけど…俺のデスクの上には箱が積み重ねられ、袋はちょっとした山が出来てる。





「小野寺先生?」





またか…と思い振り向くと姫が3人。





「いつもお世話になってるので貰って下さい。」





またもや差し出されるが、今度は男として嬉しい。





「ありがとう。嬉しいよ。」





そう言うと西園寺は慎也の元へ、伊集院は別の先生の元に行った。





「貰ってくれてよかったです。義理です。」





俺のところにいる梨珠は最後に余計な事を付け加えた。





義理です。って……。