小悪魔ハニー

梨珠は相変わらず軽く俺達を睨み、慎也は目を見開き固まっている。





「早く入って。」


「ちょ、ちょっと待て!なんで小野寺がいるんだよ!大河の嫁って小野寺だったのか?」





俺と梨珠を交互に見なが言う慎也。





「はぁ――、言わなかったの?」


「いや・・・その・・。」


「どういう事だよ!説明してくれ。」





梨珠の顔を見ると呆れながらため息をついた。





「時間がないから簡潔に言うわ。」


「あ、ああ。」





戸惑いながらも返事をする慎也。





「私と大河は夫婦。以上。」


「・・・・・。」





ちょっと待てくれ・・・簡潔すぎるだろ。





簡潔すぎて慎也は固まってる。





「今から、私が呼びに行くまで絶対ここから出て来ないで。」





俺達をよそに、話し始めた梨珠は寝室を指して言った。





「なんで?」


「言わなくても聞いてればわかるから。」


「は?」


「いいからさっさと寝室に居なさい。」





再び言われ、俺達は渋々寝室に向かう。





「あれが小野寺?あんな小野寺初めて見た・・・。」





そりゃそうだ。