小悪魔ハニー

チラッと梨珠を見ると目が合った。





「私の家は今のマンションよ。」


「ごめん、失言だった。」


「気にしないわ。私の家族は大河だもの。」





冷たい事言うけど、ほんとは一人一倍相手の事を思ってる。





ちゃんと考えてる。





分かり難いけど、俺だけ分かってればいい。





玄関を開けると使用人が出迎えてくれる。





「おお~、来たか。」





梨珠の手を取り進むと親父が現れた。





来たかって来いって言ったんだろうが。





「お久しぶりです、お父様。お邪魔致します。」





手を揃え礼儀正しく親父に頭を下げる梨珠。





「おお、梨珠さん!久しぶりだな。そんなにかしこまらなくていいんだぞ。ここは梨珠さんの家でもあるんだからな。ゆっくりして行きなさい。」


「ありがとうございます。」





目をうるうるさせ、今にも泣きそうな顔で言う梨珠。





親父、騙されてるぞ。





「おかえり。」





エプロンをしたお袋も出てきた。





「あなたが大河のお嫁さんの梨珠ちゃんね。初めまして、大河の母です。」