幸せだったクリスマスはあっけなく過ぎて行き、もうすぐ年が変わる。





「ダラダラしないで。」





今日は大掃除の日。





スプレーと雑巾を持たされ、窓の外に締め出された。




ダラダラしないでって寒いのわかってる?




この寒空の下にいるの分かってる?





寒くて手が動かない。





「後は窓を拭くだけだからさっさと拭いて。」


「寒い。寒くて窓拭くどころじゃない。」


「拭き終わるまで家には入れないわ。」





ちょっ、ちょっと待てくれ!





鍵締めなくても・・・凍え死ぬ。





「本当に金持ちのバカ息子は嫌だわ。1人じゃなんにも出来ないのね。大人のくせに。」





バカ息子ですいません。




ピッカピカに拭くから鍵だけは開けて欲しい。





「早く拭かないと鍵開けないわよ。」





マジな顔して言われたから一生懸命拭きました。





それはもうピッカピカに。





お陰様で家の中にも入れました。