小悪魔ハニー

両手にはたくさんのショップのバックで正直疲れた。





こんなに買ったんだから、ホテルに戻ってゆっくりしたい。





「化粧品買うからここで待ってて。」


「俺も行くよ。」


「来なくていい。もううんざりでしょ?」





いや、そんな事はないと両手に感じる重さのせいで言えない。





「顔に出てるわよ?正直ね。」


「いやっ、あのっ。」


「直ぐに戻るから待ってて。」





俺と荷物を置き去りにして、化粧品を買いに行ってしまった。





近くに設置されたベンチに座り、女の買い物に付き合ったのって初めてかもとフっと思った。





飽きるなんてことはなかったがこんな大量に買わなければ悪いもんじゃないかもしれない。





意外と楽しいし、驚かされるけど2人で出掛けるのも悪くない。





「さあ、帰るわよ。」





目の前には、小さな紙袋を持った梨珠が立ってた。





てか“さあ、帰るわよ”って・・・。





もうちょっと可愛い言い方して欲しかった。





“待たしてごめんね”とか“お待たせ”とか・・・




「なぁに、その不服そうな顔は?待たせてごめんね。とか言って欲しかったの?」





そんなことを思った俺が間違いでした。