小悪魔ハニー

口を開いた瞬間“バンッ”という大きな音。





「あなた!」


「お父様!」





校長室のドアを開けたのは早川の父親だった。





「なんだこれは・・・どういう事だ?」





後退りしてしまう程の威圧感。





「これは・・・。」





母親の言葉を無視し、俺と梨珠の元へ着て膝を付いた。





「梨珠、すまない。大河君も、すまなかった。」


「お父様、私は大丈夫です。迷惑をかけてしまって申し訳ありません。」


「いつも言ってるだろ・・・迷惑だなんて思うな。娘が父親に迷惑をかけて何が悪い。」





早川と梨珠は義姉妹。





「私のいない間に随分と勝手な事をしてくれたな。お前達は何様のつもりだ?」





ドスの聞いた低い声は俺達じゃなく、早川達に向けられたもの。





「今回は直ぐに帰れなかった私にも責任がある。が、登紀子お前の父親には話をつけた。離婚届けをすぐに出すから今すぐ記入するように。血の繋がりもないお前たちの面倒を今まで見てやったんだ。私の寛大さに感謝するんだな。」





脅えた2人は早足で校長室を出て行った。





「藤堂、すまない。ありがとな。」


「いいや、梨珠ちゃんが無事でよかったな。」